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2008/04/13

経営者としての筋の通し方

12日には、青年会議所時代の理事長仲間と福山で遅くまで飲んでおりました。

久々に心をうち解けて話せる仲間とのお酒はとても美味しいものでした。

さて、深夜12時を回って、タクシーで尾道まで帰ったときの出来事です。

そのタクシーの運転手さん、昔は食料品の小売業をされていたそうです。
そして、私の地元尾道にある某ショッピングセンター(X社)に、期間限定ではあるけれど、20数年間毎月のように出店されていたそうです。

家までの帰り道約30分、昔の話を聞かせて頂きました。

「いやぁ、尾道の方には本当にかわいがって頂いたんですよ。」

「尾道は最初はとけ込みにくいけど、一度認めてもらえるととことんお付き合い頂ける。本当によくして頂けました。」

「出店の間には、毎日のように買い物をされるおばあちゃんもいらっしゃいました。
 『それは昨日買ったから今日は買わんでもええでしょう』
 とお話ししても、
 『いやぁ、昨日のはもう隣にあげたけぇ。今日は別の人にあげるやつを買うんよ』
 と言って買って下さるんです。」

「中には、『今度花見をするけぇ、あんたも奥さんと一緒に来なさい。』と誘って下さる方もおられました。」

「お陰様で、20数年間、前年対比で売上げが落ちた年はありません。」
「本当によくして頂きました。」

私は「そうですか。凄いですね!」
と相づちを打ちながら二つの疑問が湧いてきましたので、思い切って質問しました。

「いくら、尾道の人がとけ込みやすいと言っても、すべての人にそう言った対応をするわけではないですよね?運転手さんの仕事の姿に何か心を打つようなものがあったんではないかと思うのですが、何が秘訣だったと思いますか?」

「いや、特に思い当たる事は無いです。」
と言う運転手さんに、
「でも何かあるんじゃないですか?」
としつこく聞いていると、
「まぁ、約束だけは絶対に守るようにしていましたね。筋を通すというか、義理も大切にしていました。」
という答でした。

「やはりそうですか。商売の基本をしっかりと守っているからこそ評価されたという事でしょうか。
 もう一つ、お伺いしても良いですか?そんなにお客様に愛されていた仕事を何故辞められたのですか?」

「女房が体調崩した事もあるんですが、それよりも、あのX社さん、ライバル会社であるY社さんに営業譲渡したでしょ?
 実は、Y社さんのところからも何回も出店依頼があったのですが、X社さんに育てて頂いたという恩義があるのでずっと断っていたんですよ。それを、今更理由がどうであれ、頭下げてY社さんの下で仕事をするわけにはいきませんから。良い機会だと思って辞めたんです。」

という、予想しない答えでした。

筋を通すのも、そこまでこだわりを持って筋を通す。

まさしくその姿勢がお客様に信頼されていた最大の原因だと分かりました。

約束を守る。
筋を通す。
当たり前だけど、その当たり前の事がなかなか出来ない経営者も多いものです。
自分自身を振り返っても、時に顔が赤くなるような失敗もあります。

さて、皆さんは胸を張って言い切れますか?

「自分は約束を絶対に守る。曲がった事はしない。筋を通しているよ。」

と・・・

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